ななこの話

28歳になって、自分のいる場所と環境によって人生は大きく変わると実感している話

こんにちは!
今日で28歳になりました。
さようなら27歳の私、こんにちは28歳の私。

この1年間は私にとって挑戦の連続でした。
まずは自分にお疲れさま、頑張ったねと言おうと思います。

この年齢で1つ歳を取ったからといって大きな変化はありませんが、小さな変化が積み重なって5年、10年経ったときに大きな変化になっているのかななんて思います。
そういうものは、時間が経たないと分からないものです。
だから私は、どうなっているか分からない未来をとても楽しみにしています。

毎年誕生日にくらい自分のやってきたことを振り返ってみようと思いブログを書くことにしました。
2019年のブログはこちら
とても長くなってしまいますが、働く環境にフォーカスして書いたので以下のことに関心のある方はお付き合いいただけますと幸いです。

・夢や目標をもってやりたい道に進んだが、向いていないのかと悩んでいる方

・転職したいけどしたくない…のように自分の選択が心配な方

・周りに応援したい、支えたい人がいて見守りたいと思っている方

こんな方々に私の経験が少しでもお役にたち、選択肢を増やしたり自分の選択について考えたり、進む道に迷っている人の支えや受け止める体制を整えたり何か少しでも良い方向へ向いてくださればと願いを込めて書きました。

今こうやってブログを書いていますが、去年の私・一昨年の私は、今年の私の状況なんて予想もつかなかったのです。
まず、2年ほど前の私は人生に絶望していたので(最近の私のことしか知らない方はきっと想像できないと思うのですが、ホントの話です。詳しくはこちらに書いてます。)こんなに楽しいことが待っていたとは全く思っていなかったです。

今回は、毎日悲しくて悲しくて悲しかった私が何故こんなに元気になれたのか考察してみようと思います。

※予備知識ですが、私は子供の頃からわりと現在のように元気いっぱいの性格です。
絶望していたときはおかしくなっていただけなので、いつもそういう生活をしていた訳ではないし特別な期間です。

さて、タイトルにもある通り人間は自分に合った環境に身を置くことが何より力を発揮できるのだと思うのです。

適材適所という言葉があるように、人間自分に合う場所ってどこかにあって、ただそこに辿り着けたり見つけるられる人が全員ではないだけかと思っています。
その場所を見つける前に、とんでもなく合わない場所に身を置いてしまい、自信をなくし精神をすり減らし自分なんて無能で無価値、存在している意味なんてあるの?消えたいな、と絶望してしまうことがあります。

正直、自分に合ってるかどうかなんてそこに身を置かないと分からないし、失敗した…と思ってから気がつくものです。

近年は転職に対する肯定的な意見も増えましたが、ほんの数年前までは転職なんて考えられない!新卒でどれだけいいところに入れるかが大事じゃない?というような風潮がありました。

現在もそう思う方々も一定数いるかと思いますが、令和になり多様な働き方が実現しやすくなった世の中のため自分の身を置く環境については改善しやすくなっているように思います。

適材適所とは言いますが、仮に自分の持つ技術や知識がとてもマッチしていたとしても、働く環境(社風や一緒に働く人の傾向)が合わない場合はものすごくストレスがかかります。
私は、この状況が非常に辛く厳しいものであると認識しています。

働く環境でやりたいことが別にあったり、自分のもつ技術や知識が専門外の場合は、ステージを変えればすぐ活躍できることが多いように感じます。
もしくは、割り切ってある程度肩の力を抜いて働いてプライベートを楽しもうといったように、考え方をシフトしやすいのかなとも思います。(安定した仕事を持ちながら副業で好きなことにチャレンジするという選択もある!)

ただここで、適切な技術・知識を持ち能力的にも充分活躍できる余地があるのに、周りの環境が合わず本来の力を発揮できない場合はどうなるでしょう。

自分が頑張って必死に身につけてきた技術や知識を全否定された気持ちになったり、どうしてこんなに自分のペースが乱れて力が発揮できないんだろうなどと本当に辛くなってしまいます。
切り替えて全く別の道に行くのは他にやりたいことがある場合以外はとても辛いですよね。
業務内容が自分のやりたいこと且つ向いていると思う場合、多少なりとも自信を持っていることだし夢や目標がある場合も多いでしょう。

しかし、働く環境がミスマッチの場合、今までにないような心的ストレスや自信の喪失から自分は何もできない、この仕事は向いていないのだ。もう無理…。と思ってしまいその道を続けることを断念してしまう可能性があります。

とても悲しくて悔しくて、どうしようもない気持ちになってしまうと思います。
でも、あなたができないんじゃないよ、場所を変えて自分に合う環境に身を置けば活躍できるよ!と私は思います。

誰が悪いとかではないのです。
『自分とは合わない』それだけなんだと思うんですよ。
自分とは合わない雰囲気にいるだけで、本来の自分でいられなくなるし、正常ではない精神状態になるので上手くいくものもいきません。
あなたが悪いのではないのです。

場所を変えるのはとても勇気がいることだし、場所を変えたからと言って上手くいくとは限りません。
次も合わないかもしれないし、そうじゃないかもしれない。
でも、今の場所は自分に合わないと分かっている。

そんなとき本当にしんどくなってしまう前に、場所を変えれば自分の持つ技術や知識で活躍できる可能性があることも1つの選択肢として考えて欲しいなと思います。

環境を変えるというのは、転職だけではなく部署移動の届けを出したり、上司に相談をして環境の改善を申し立てたり様々な方法があると思います。

ただ、それらを行動に移すことはちょっと心労がかかってしまうかもしれませんが、環境を変えたり周りに変わってもらうにはまずは自分から行動しないと難しいということを心に留めておくと動きやすいです。
自分の気持ちに正直に従うことは決して悪いことではないんです。

ちなみに私は25歳の時点で4社経験していて3回目の転職では大失敗して鬱になりました!
それでも、今こうやって元気にしているのは自分に合うなという働き方や環境を見つけられたからです。

私は理解のできない規律とか自分の考えは違うのにそれを言ってはいけないような同調圧力とか、監視されている気になるような干渉とか、そういうものに非常に強いストレスを感じてしまうことが大人になって分かりました。
また、必要以上に緊張した雰囲気になると萎縮しやすく本来の自分でいられなくなり、逆にのびのびと自由に気持ちよくできる環境だと自分の思う以上の力が発揮できることも分かりました。

きっと、自由にのびのびが苦手な人もいるだろうし、ある程度の緊張した空気でプレッシャーのある環境の方が力を発揮できる人もいるでしょう。
自分の主張をしっかり言いたい人もいれば、目立つことが苦手な人もいるだろうし、人と一緒にいることが好きな人もいれば、一人で集中できる環境が好きな人もいると思います。

結局、自分に合ってるかどうかは本人にしか分からないのです。
どんな場所でも居心地が良いか悪いかは本人次第で、誰かにとっての地獄は誰かにとっての天国だったりする世の中です。

自分にとっての天国が見つかる人は中々いないと思うし稀だと思いますが、わざわざ地獄で生き続ける必要もないんじゃないでしょうか。

自分で選んで自分で決めた道なら、失敗してもまためげずに違う道を選べば良いし、誰のせいにする訳でもないから誰かがその選択に対して意見する必要もないんです。
励ましたり、寄り添ったりそういうことをしてまた前に進めるように見守ってくれることが第三者の対応では私はありがたいなと感じています。

他人は他人、自分は自分と思って、間違えても失敗してもそれでも信じた道を選び続けていくことが自分に合う場所を見つける方法なんじゃないかなと私は思います。

正直、私の社会人生活を振り返るととても必死でがむしゃらだったなと思います。
そして、私の履歴書は全く美しいものではなく、年齢に対して転職歴がだいぶ多いし自慢できるものではありません。
ある一定の人は私の履歴書を見たら根性がないとか精神的に弱いとか無能なんだなとか思う方もきっといるでしょう。
今、たくさんの求人に応募したとしても最後まで読まれずに不採用とされることが多いでしょうね。

過去に対して後悔というか心残りとか、続けてたらまた違ったかなと思うときもあるのは事実です。
でも、私の履歴書が今後どれだけ不採用にされようとも、今がとても幸せなので選択してきたことを間違えていたとは思わないし、これで良かったというのは本心です。

振り返ってみると、新卒で大手食品メーカーの洋菓子本部に配属になったのはものすごく恵まれた環境だったし、今でもお世話になった方々は良くしてくれていて、もし現在も勤めていたら自分の考えたお菓子がコンビニとかスーパーに並んでるんだよなぁとかそれも最高だなぁと思うときもあります。

世界で一番おいしいと思ってる大好きなチョコレート屋さんに勤めてラグジュアリーな雰囲気の中、大好きなチョコと素敵なスタッフの皆様とハッピーに働く時間にまた戻りたいなとも未だにお店に行ってチョコを買うたびに思います。

不定休長時間労働立ち仕事から解放されて、土日祝休めてほぼ定時に帰れて周りの人が穏やかで優しくてノンストレスでプライベートをものすごく楽しめた事務の時間も良いなと思うこともそりゃあります。

どの会社でも成長できたことがあるし、たくさん勉強しながらお金も貰えて自分に使えたこともとても感謝しています。
業務内容にやりがいや楽しさもあったし充実してお仕事はできていたんです。

それでも、やりたいことは別にあると思って若さと勢いもあって転職しながら進む道を模索しました。
何を選択するかは自分の自由です。
新卒で入って3年半勤めたメーカーからは何度も上司に引き留められたし、家族からも心配の声を貰ったし、友達からは何でそんな大手辞めるの?もったいないと助言も多数でしたが私にとっての最優先事項は『心からやりたいことができる環境』だったのです。

それに向かってステップアップしていきたかったし、私にとって稼げるとか安定とか見栄えがいいとか有名だとかは最優先事項ではなかったから、ちがうと思ったら別な環境にトライしました。
もちろんエラーもしました。笑

ずーっと挑戦したかった職に就けたと思ったら環境が合わず1ヶ月で精神疾患になり毎週通院し始めやりたかった仕事だし頑張ろうと続けましたが、3ヶ月でドクターストップがかかり働けなくなりました。
自分の人生に絶望してから、病院に通いながらとにかくお休みして、しばらくたってやっとものを考える気力が湧いて、私はどうしたいんだろうとまた考えました。

職も自信も希望もなかった私ですが、お菓子作りだけはやっぱり大好きだったんですよね。
もう、誰かに雇われて仕事をするのは精神的に無理かもと諦めたのでどうにか自分にできることがお仕事にならないかと考えるようになりました。
更に私の心からやりたいことを考えると、それをやっている会社がなかったから自分でやるしかないなとも思ったんですよね。

独立なんて夢のまた夢だったし、やりたいとは思って準備してはいたけどこんな早いタイミング(今思うと遅いけど)でするとは思っていませんでした。
でも、そのことを思い描くと本当に嘘みたいにワクワクしてドキドキして、そのことを考えるだけで希望が湧いたんですよ。
こう思えるようになるまでものすごい時間は必要だったし、たくさん休んだから考える余裕ができたんですけど、決めてからの立ち直りは早かったと思います。

なんというか、向いてたんですね。
自分で何をするか考えて、どうしたいのか考えて、実現するために何をしていけばいいのか考えるのが楽しくて仕方なかったんです。
分からないこともできないこともたくさんだけど、新しいことを覚えるのは楽しいし、知らないことを知るのも面白いです。
やってみて不向きでできなかったりあまりにも効率が悪いことは人にお願いするし、時間をかけても自分でやりたいことや習得したいことは頑張るようにしました。

時間が経ち少しずつ前向きに活動していった結果、私は逞しく生きていこうと思えるようになったし、全く人生に絶望もないしむしろ希望でいっぱいです。
こんなに元気になるなんて自分が一番ビックリしています。

私はこの状況を神様が強制リセットボタンを押したんだ。と思っていて、せっかくやり直せたんだから楽しもうと自分のしんどかったことも受け入れて生きていくつもりです。

自分に合った環境に身を置くだけでこんなにもエネルギーが湧くし、少なからず合わないところにいるより自信も希望も生まれます。
自分は無価値なんだと思ってしまうような環境にいるよりずっと有意義な時間です。

昔の私のように、今いる環境がとても辛くてしんどいと思っている人にこんな人もいるよ!とちょっと知ってもらえたら良いなと思って今回ブログを書いてみました。

こう思えるようになって、文章にできるまでに少なくとも2年かかっているし、今でも辛かったあの日々を思い出すこともあります。
夢に出てくるときもあるし、今でもその職場の方面に行く電車にのると具合が悪くなったり、急に涙が出てくるときがあります。

私はもうこれは治らないんじゃないかと思っていて、とても悲しくなることもあるけど、恨んだり憎んだりそういうことにはエネルギーを使わないようにしています。
ただ、『自分と合わなかった』これに尽きるのかな、と思うと自分の選択を否定をせず、誰かを咎めたりもせずに次の選択ができるのかなと思っています。(もちろん最初からこう思えた訳ではないです!長いので割愛!)

自分の合わない場所にいると本当にしんどいし、心の傷は一生です。
だから同じように辛い人が少しでもラクになって欲しいなと思うし、心が壊れてしまう前にお休みを取ったり、環境を変えて活躍して欲しいなと思います。

『自分に合う場所』が分かるようになるにはある程度の時間と経験、自己理解が必要かと思います。
だれでもすぐ見つけられたら世の中もっとハッピーなのですが、中々難しいです。

自己理解についてですが、私は学生時代から小さなトレーニングを重ねていて、自分のことをしっかり知ろうとすることは努力していました。
それは、『自分はどうしたいのか』と自分に問い対話をすることです。
なんでそう思うのか?何が不満だったのが、どうして嬉しかったのか、きちんと自分に沸き起こった感情を細かい部分まで具体的に言葉にして認識するようにしています。
そうするとだいたいの傾向が分かってくるようになるのです。

いろいろなやり方があると思うのですが、私の場合はよしやろう!と思って机に向かってすることではないかなと思っていて、日々の生活で何か思うごとに自分の声を聞く積み重ねが自己理解に繋がると考えています。

そして、しっかりと自分で知っていた方がいいなと思うことは、自分が苦痛になること、不快なこと、居心地が悪い場所、などのマイナス要素です。

どうしても自己理解というと、やりたいこと!楽しいこと!好きなこと!!向いてること!!といったポジティブな要素に焦点を当てたくなりますが(もちろんこれも大切だけど)自分と合う環境を探す上ではマイナス要素を理解している方が探しやすいと思うのです。

例えば、火傷や靴ずれって痛いですよね。
ものすごくしんどくないですか?
火傷してると大好きなおいしいものもおいしく食べられないし、靴ずれしてるととっても楽しみにしていたデートも、早く座りたいな、痛くて歩きたくないななど心から楽しめなくなります。
それだけ、人間にとって痛みってものすごいダメージなんですよ。
プラスの要素を一気にどーんとマイナスにしちゃうんです。

これと身を置く環境も同じで、自分に合わないといった身体的・精神的ストレスに関わるマイナス要素があると、どんなに自分にとってプラスだと思っていた要素もマイナスになって苦痛になってしまうことがあるんです。

どちらを選ぶかは本人次第ですが、好きなことをマイナスの環境でやるより、やってて苦ではないことをプラスの環境でやる方がずっと気持ち的にラクです。
そうやって気持ち良く過ごしながら大好きなことをプラスの環境でやるにはどうしたらいいかな?と考えていく方がきっと良い方向にいくんじゃないかなと思います。

やりたい事がある人もいれば、ない人もいます。
それは個性なのでどちらが良いとかではないです。
ただ、自分が心穏やかに過ごすために苦痛やしんどいことを取り除いていくことはとても気持ちがラクになると思うのです。

最後になりますが、心も身体も健康でないと、上手くいくものもいかないし正常な判断や物事を考えることもできません。
もし、現在が辛すぎる方はまずは休息することをおすすめします。
何もやらなくて良いのでお休みしましょう。

あなたがいないと回らない!みたいなのはあなたが悪いのではなく、そういう状況を作っている会社の問題です。
あなたの責任ではありません。休んで大丈夫です。

たくさんお休みすれば、しっかり自分でどうしたいのかも考えられるようになります。
しんどいときに明るいことは私は考えられませんでした。
前向きに行動できるようになったのは、本当にたくさんお休みしたからです。

優しい気持ちは連鎖していくと思うので、元気な人は周りに大変そうなひとがいたら気にかけて欲しいなとも思うし、やりたいことを頑張りたい!と言っている人の背中を押せたらいいなと思います

無責任にこれが良いよ!とは言えませんが、私の経験を知ることでちょっとは選択の幅が広がったらいいなと思います。

世の中に楽しく活躍したり、気持ちよく毎日を過ごせる人でいっぱいになりますように!

長い文章お読みいただきありがとうございました。
これからもどうぞよろしくお願いします!

Sucre 吉田ななこ